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資産税の調査も終わり、気分よくゴールデンウィークを迎えられます。

先週金曜日に、昨年末から継続していた相続税の税務調査に結論が出ました。この相続は結構大きくて大阪国税局からの調査員も同行してきたものですが、こちらのミスもあり修正申告をすることは決まっていたのですが、その内容の一部について納得がいかないところがあり、時間がかかっていたものです。

結果的にはこちらの主張通りになったのですが、先日の法人税調査の時に調査員に言ったこと以上のことを、資産税課の統括官と上席調査官及び調査官に言わざるをえない気持ちになってしまい、税務署で語ってしまいました。

税務署が目をつけてきた点は、多分「家族名義の預金」(この場合は、被相続人の配偶者名義の預金)が非常に多いことと、貸家を行っていたので、相続時に空き家となっていた部分で貸家建付地評価しているものを自用地評価させようとするものだったと思われます。

具体的に書き出すと到底書ききれないですが、空き家部分の評価については、税務調査官は、相続開始時に空き家だったので自用地だと繰り返すばかりで、何故そうなるのかを納税者の目で前で説明しないし、我々が税務署に行っても納得のいく説明をしてくれなかったので、長引くことになってしまいました。

間違っているなら修正申告することに何の抵抗もないし、むしろしなければならないと考えていますが、税務署が納税者及び我々を納得させられなければ、修正はありえず、更正してもらわなければならないはずです。

結局財産評価基本通達等の法律を我々が用意し、実態を再確認して説明し、我々の主張が間違っているならどこが間違っているのか、また間違っていないなら、税務署の主張とは意見が異なるので、なぜ税務署の主張がより合理的なのかを正々堂々と説明してもらいたいとお願いしていたのですが、最後まで納得のいく説明はもらえず、結局我々の主張通りの修正になったのですが、おかしいですよね。

もし税務署の言われるままに修正していたら、これはあきらかに「カツアゲ」されたことに他ならなかったし、税務署員は、国税のプロのはずなのに、実態も満足に調査せず、税法もまともに理解しようとせず、単に「修正しろ」あるいは「ご検討お願います」を繰り返すだけです。

税務署で23年勤務すると、簡単な試験で税理士登録できるそうですが、この制度は止めたほうがいいですねとも言ってしまいました。理由は明らかですが、税務調査の現場に税法典も持たずにやってきて、実態も碌に調査せず(実際1日、2日の現場調査では無理だと思いますが)、税法も読むことなく、「これも駄目、あれも駄目」と言っていれば、納税者や税理士が適当な金額で修正申告をすることを繰り返しているから、国税専門官でありながら、税法を理解する必要はないわけで、実際今回の調査でも、我々は税務署員は本当に理解していないんだなぁと改めて思ってしまいましたと正直に伝えました。

その際、先日法人税調査にこられた上席調査官が、自分が税務署勤務であることを近所の人には秘密にしていたといっておられたことをあげ、何故そうしなければならないと思ったのか、申し訳ないが皆さん一人ひとりが真摯に検討してもらえないかと伝えました。

今回の資産税課の統括官も調査員も、最初は怒っておられましたが、途中から黙って聞いてくれました。みんなこころのどこかに傷を負っているんだと思います。この方々は個人的にはいい方だと思いますが、税務署という組織のなかで、いつしか翼の折れたエンジェルになっているんだなぁと感じました。

でも「どうかいい調査官になって下さい。」と頭を下げると、最後は笑顔で見送ってくれました。

「長いものには巻かれろ」という諺がありますが、人間として本物のプライドをもっていれば、本当はできないことだと思います。でも「そうしなければお金が稼げない。生活ができない。家族が養えない。」と考えているから、自分で自分に言い訳をして、「これが人生だ。」と言い聞かせているのが、大半の方々の人生なんだろうと、改めて勝手に感じました。

とにかく楽しく仕事がしたいと思います。
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