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全国中小企業団体連合会の研修会に行ってきました。

11月11日毎年恒例の全国中小企業団体連合会(全中連)の研修会に講師としていってきました。これは毎年この時期に東京で1泊2日で開催され、中小企業政策等についての官僚や政治家等からタイムリーな情報を得ようとする勉強会です。従って全中連の北海道から沖縄までの加盟団体から参加されます。今年の参加者は78名でした。

数年前に初めてこの研修会に講師として呼ばれたのですが、その後も毎年声をかけていただけるようになりました。いく度に、「勉強になりました」、「面白かった」、あるいは「元気をもらいました」とか「痛快でした」という意見をいただき非常に有難く思っています。

今回は初めて参加者を4グループに分けて、各班で討論する形式で行ったのですが、正直どうなるか不安でした。
テーマもこれまで私がアルバイトでやっている税務調査の立会いで、税務署から指摘を受けた事例に対して、なるべくその現場と同じ状況で、参加されている方々が、どのように対応し、どのような結論にもっていくのかを一緒に検討してみようというものでした。

今回は何が正解ということはないので、税務署の意見に従って修正申告をするにしても、しないにしても、何故そうなるのかを理論的に説明できるか否かがポイントで、結論を出すために必要と思われる事実については、各班から質問してもらい、私が知っている限りの情報を提供し、意見をまとめて発表してもらいました。

我々は税務署に対して、「黒を白」にすることはできませんが、「白は白」で押し通す義務はあるので、どういう事実があるのかをいかに聞き出し、それが容認されるものなのか否かを判断し、その判断の根拠を明確に自信を持って主張する必要があります。これができなければ、税務署にカツアゲされることになるので、カツアゲされないように、大袈裟ですが「専門家の誇り」をかけて仕事をする必要があります。

テーマは、1、法人の社長が占い師に祈祷料として毎月支払っている費用が、損金処理及び課税仕入処理できるのか否か。2、工事業者が前受で受けた金額を売上計上しなければならないのか否か(税務署が半面調査で相手方の処理を確認している場合)。3、自動販売機の受け取り手数料を、会社の雑収入に計上していなかった場合に、修正申告をしなければならないのか否か。でした。

参加されている方々の約半数は社会保険労務士でしたが、税理士の方もおられ、また皆さん実務で経験のある方が多かったせいか、思っていた以上に質問や意見がでて、予想以上の反響はあったようです。時間があまった場合に備えて、予備のテーマは用意していたのですが、この3つのテーマでも時間が少し足らないほどでした。

でも終わってから「有難うございました」、「また来年お願いします」とか言われると、それだけで東京までいったかいがあるもので、また来年、面白いテーマを考えて上京したいと思います。

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