久しぶりに話のわかる税務調査官に会いました。
実は昨日と今日の2日間は組合員の法人の税務調査の予定でしたが、昨日1日で終わってしまいました。
結果は別にどうでもいいのですが、”気持ちのいい”「申告是認」でした。
税務調査で「申告是認」は今年行われた4回の法人税調査のうち3度目ですが、1回目もそしてこれまでも、申告是認になるとほとんどの税務調査官は不機嫌な顔をして帰りました(今年の2回目の調査官は、不機嫌ではなかったです)が、昨日の調査官は組合員と我々に「よくやってもらっています。税務署に帰って統括官にきちんと報告します。」と言って帰ってくれました。
税務署は税金を「カツアゲ」しにきているわけではないのですが、実質的に税務調査で行われているのは、「カツアゲ」とまでは言わないにしても、間違いなくそれに近い行為です。だから、ほとんどの納税者と税理士の先生方が税務調査があれば「何かお土産が必要だ」とか、「あまり逆らって調査官を怒らして本気にさせたら大変だから、少し税金を払って早く帰ってもらったほうが得策だ」とか考えているんだと思います。
昨日の調査官は43歳だそうですが、税務署内でも相当優秀な方のようで、国税局の調査部に所轄の税務署長の推薦で上がり、そこでも相当の実績を上げたようですが、やはり身体と精神に異状をきたし、長期の休業を余儀なくされ、今は所轄税務署で上席調査官をやっているとのことでした。なかなか本音は語りませんが、税務調査は「カツアゲ」だという我々の意見に、もろ手を挙げて同意はされませんでしたが、自分が税務署には向いていないと思うという例を2~3あげてくれ、「カツアゲ」や「揚げ足取り」の税務調査の実態を説明してくれました。
その上、家族には自分が税務署員であることは近所の方には言わないように注意していたのに、それがバレてしまい、奥さんから、秘密にしておくように言われた意味を実感したと言われたことも教えてくれました。
本人には可哀想だけれど、いい機会だったので、国家公務員であるのに自分の職業を公にすることに抵抗があるということは、悲しいことだと思うこと。しかしながらそういう風になってしまったのは、この方も含めた他ならぬ税務署員自身の日頃の仕事の進め方にあると、すくなくても私は思っていること。
全く白紙の状態で税務調査の立会い等を含め、税務署員と係わり合いをもつようになった人間が、現実にこのように思っていることは事実として認識してもらいたいと伝えました。
我々は、税務署と喧嘩をするつもりは一切ないけれど、間違っていなければ、あるいは納得しなければ一銭たりとも税金は支払う必要がないことは、当たり前のことだし、まじめにやっている組合員に対する責任だと思います。
でも、こうしたまともは意識をもった税務署員が、実質的にやる気をなくしている事実は、やはり悲しい現実を物語っているようです。
自分の仕事に本物の誇りを持てる状態は、生涯維持したいものです。
安っぽいプライドは持っている方は多いと思いますが、本物になると案外少ないのかもしれません。
結果は別にどうでもいいのですが、”気持ちのいい”「申告是認」でした。
税務調査で「申告是認」は今年行われた4回の法人税調査のうち3度目ですが、1回目もそしてこれまでも、申告是認になるとほとんどの税務調査官は不機嫌な顔をして帰りました(今年の2回目の調査官は、不機嫌ではなかったです)が、昨日の調査官は組合員と我々に「よくやってもらっています。税務署に帰って統括官にきちんと報告します。」と言って帰ってくれました。
税務署は税金を「カツアゲ」しにきているわけではないのですが、実質的に税務調査で行われているのは、「カツアゲ」とまでは言わないにしても、間違いなくそれに近い行為です。だから、ほとんどの納税者と税理士の先生方が税務調査があれば「何かお土産が必要だ」とか、「あまり逆らって調査官を怒らして本気にさせたら大変だから、少し税金を払って早く帰ってもらったほうが得策だ」とか考えているんだと思います。
昨日の調査官は43歳だそうですが、税務署内でも相当優秀な方のようで、国税局の調査部に所轄の税務署長の推薦で上がり、そこでも相当の実績を上げたようですが、やはり身体と精神に異状をきたし、長期の休業を余儀なくされ、今は所轄税務署で上席調査官をやっているとのことでした。なかなか本音は語りませんが、税務調査は「カツアゲ」だという我々の意見に、もろ手を挙げて同意はされませんでしたが、自分が税務署には向いていないと思うという例を2~3あげてくれ、「カツアゲ」や「揚げ足取り」の税務調査の実態を説明してくれました。
その上、家族には自分が税務署員であることは近所の方には言わないように注意していたのに、それがバレてしまい、奥さんから、秘密にしておくように言われた意味を実感したと言われたことも教えてくれました。
本人には可哀想だけれど、いい機会だったので、国家公務員であるのに自分の職業を公にすることに抵抗があるということは、悲しいことだと思うこと。しかしながらそういう風になってしまったのは、この方も含めた他ならぬ税務署員自身の日頃の仕事の進め方にあると、すくなくても私は思っていること。
全く白紙の状態で税務調査の立会い等を含め、税務署員と係わり合いをもつようになった人間が、現実にこのように思っていることは事実として認識してもらいたいと伝えました。
我々は、税務署と喧嘩をするつもりは一切ないけれど、間違っていなければ、あるいは納得しなければ一銭たりとも税金は支払う必要がないことは、当たり前のことだし、まじめにやっている組合員に対する責任だと思います。
でも、こうしたまともは意識をもった税務署員が、実質的にやる気をなくしている事実は、やはり悲しい現実を物語っているようです。
自分の仕事に本物の誇りを持てる状態は、生涯維持したいものです。
安っぽいプライドは持っている方は多いと思いますが、本物になると案外少ないのかもしれません。